結城屋は今月、創業117年を迎えました。長きにわたって商売を続けてこられましたのも、ひとえにお客様のおかげと深く感謝申し上げます。
このうち何と70年近く暖簾を守り続けているのが、店主ゆうきくんの母である大女将です。
今年で89歳になりますが、今なお現役で店に出ております。おかげさまで歯も丈夫で病知らず。何の薬も飲まずに元気に過ごしています。
実は自宅はバリアフリーどころか、急な3段の階段を上らないと部屋に入れないので、毎日何度も上り下り…それで鍛えられたのか足腰が丈夫なのが自慢です。
この70年毎日鏡も見ず5分できものを着ているためか、背筋がシャンとしていて腰痛になったことすらありません。
衿芯もせず余計な小道具は使わないゆったりした着方ですので、身体になじんで「着物は楽だ」
と言います。
私などはまだまだ未熟者で、その境地にはたどりつけそうにありません。
これからも元気で、「お福さん」と同じように店を見守ってほしいものだと思います。